新人不動産営業マン『まぁ〜』の奮闘記

不動産業界未経験の新人の奮闘記(予定)

備忘録③ 用途地域の種類の話

※情報量が多いのですが、(10)ぐらいまで読めばかなり理解が進むと思います。

 

(1)第一種低層住居専用地域

低層住宅のための地域です。建てられる高さに制限されています。一戸建てだけでなく低層マンションも建てられます。一方店舗は床面積の制限によって一般的なコンビニは建てられません。建物の種類としては、一戸建て住宅のほか賃貸住宅やマンション、小中学校が建てられます。

 

(2)第二種低層住居専用地域

主に低層住宅のための地域です。高さの制限は第一種低層住居専用地域と同様です。一方、床面積の制限が若干緩和されている為、第一種低層住居専用地域で可能な建物に加えコンビニや飲食店が建てられます。

(3)第一種中高層住居専用地域

中高層住宅のための地域です。住宅の高さ制限はありません。建物の種類は2階建て以内&床面積が500m2以下の店舗が建てられるほか、幼稚園~大学などの教育施設、病院、図書館、神社やお寺などが建てられます。

 

(4)第二種中高層住居専用地域

主に中高層住宅のための地域です。住宅の種類は第一種中高層住居専用地域で可能な建物に加えて、2階建て以内&床面積1500m2以下の店舗や事務所が建てられます。

(5)第一種住居地域

住宅の環境を守るための地域です。住宅以外は上記の第一種・第二種中高層住居専用地域で可能な建物に加えて、3000m2までの店舗や事務所、ホテルが建てられます。

(6)第二種住居地域

主に住宅の環境を守るための地域です。第一種住居地域で可能な建物に加えて、ボーリング場やスケート場、また床面積10000m2以下ならパチンコ屋やカラオケボックスなども建てられます。

 

(7)準住居地域

道路の沿道において、自動車関連施設などの立地と、これと調和した住居の環境を保護するための地域です。国道や幹線道路沿いが指定されることが多く、第二種住居地域で可能な建物に加えて、車庫や倉庫、作業場の床面積が150m2以下の自動車修理工場、客席部分200m2未満の劇場や映画館などが建てられます。

 

(8)田園住居地域

農業と調和した低層住宅の環境を守るための地域です。建物の制限的には(1)第一種低層住居専用地域に近いです。住宅のほか幼稚園~高校までの教育施設や図書館、病院、神社・寺院などが建てられるほか、2階建て以下の農産物直売所や農家レストランも建てられます。

 

【商業系2地域】

続いて商業系の2地域を見てみましょう。商業系の地域では商業施設などが優先されますが、住宅を建てることもできます。

(9)近隣商業地域

まわりの住民が日用品の買い物などをするための地域です。(7)準住居地域よりさらに制限が緩和され、店舗や事務所、劇場や映画館などに床面積の制限がありません。また床面積150m2以下で危険性がなく、環境を悪化させる恐れがない工場や、床面積300m2以下の自動車修理工場も建てられます。

(10)商業地域

(9)近隣商業地域よりさらに緩和され、銀行や映画館、飲食店、百貨店などが集まることを目的とした地域です。風俗施設や小規模な工場も認められています。ターミナル駅の周辺部などが指定されることが多いです。

 

【工業系3地域】

最後に工業系の3地域を見てみましょう。これらは主に工場などが優先されますが、(13)工業専用地域を除いて住宅を建てることができます。

(11)準工業地域

主に軽工業の工場やサービス施設等が立地する地域です。危険性や環境悪化が大きい工場を除き、ほとんどの工場が建てられます。住宅やホテル、ボーリング場、映画館、病院、教育施設なども建てられます。

 

(12)工業地域

どんな工場でも建てられる地域です。住宅や店舗も建てられますが、ホテルや映画館、病院、教育施設などは建てられません。

(13)工業専用地域

工場のための地域です。どんな工場でも建てられますが、住宅は建てられません。

 

 

このように用途地域は地域別(住宅が建てられるのは12地域)に街の景観やにぎやかさ、利便性などが異なります。まずは自分の理想とする暮らし方を検討し、それに合う用途地域かどうか検討するようにしましょう。

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